株式会社カナイは、木造住宅をはじめとする建築金物を製造・販売しております。

   
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くぎの耐食性について


くぎの耐食性について

一般的に流通しているくぎは生地の状態か、長さの識別のために生地に着色を施したものであり、耐食性(めっき処理)を確保したものではありません。近年、木造住宅の長寿命化が主流になりつつあり、構造金物の耐食性向上が求められ、くぎにおいても同様に耐食性を求める多くのお問い合せをいただくようになりました。

カナイグループでは亜鉛めっきによる防錆処理がくぎの耐食性にどの程度影響するか検証するために暴露試験を実施しています。表面を着色しただけのくぎ「鉄丸くぎ N50」と亜鉛めっきを施したくぎ「めっき鉄丸くぎ NZ50」の33 日後の状態を比較し、「鉄丸くぎ N50」は試験開始後7 日目からくぎ打ち部分の周りが黒くなっていて、変化のない「めっき鉄丸くぎ NZ50」との差が顕著に現れていることを確認しています。

めっき未処理の一般的なくぎと亜鉛めっきを施したくぎの33 日後の比較試験。左上が一般的なくぎ「鉄丸くぎ N50」で既にくぎ打ち部分の周りが黒くなっている。対して、右上が亜鉛めっきを施したくぎ「めっき鉄丸くぎ NZ50」で変化は起きていない。くぎ打ち部分の周りが黒くなっているのは「 木材中のフェノール成分と鉄イオンとが化学反応を起こし、黒色の錯化合物を作るためである。」 この化学反応を抑えるためにはめっき処理が有効です。
【引用文献】共立出版:木材利用の化学「16.4 A. 鉄汚染の防止」

JISめっきくぎ ~ 公共建築木造にはJISめっきくぎを ~

国土交通省の公共建築木造工事仕様書(平成25年版から)において、くぎは「JIS A 5508(くぎ)により、材質は表面処理された鉄またはステンレス鋼とする」と定められています。
※標準仕様書の最新版は「令和4年版」です。

また、国土交通省の技術的助言においては、耐力壁の仕様規定上同等の品質を有するくぎとして、Nくぎ(鉄丸くぎ)とめっき処理を施したNZくぎ(めっき鉄丸くぎ)は同等として取り扱うことが認められました。

カナイグループでは構造金物の試験だけでなく、様々な取り組みを行うことで木造住宅の耐久性の向上に日々取り組んでいます。

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